
妻有2日目は盛りだくさんでした。松代駅そばにある「能舞台」を中心としてその周りに作品が点在しています。そのうちのひとつがイリヤ&エミリヤ・カバコフの「棚田」、ポスター等で有名な作品で僕も見たいと思っていました。棚田に設えられた原色の農作業姿の巨大な人形が異彩を放ちます。実はもっと人里はなれた棚田にあると思っていたのですが、駅のそばだったので少し拍子抜けしました。もっと唐突に現れてほしかったのです。
その他にもその周囲にはたくさんの作品がありますが、僕が気に入ったのはジョセップ・マリア・マルティンの「まつだい住民博物館」という作品松代駅から能舞台をつなぐアプローチ沿いに1470本の板が張られておりそこには松代全世帯分の屋号が記されていて、スピーカーから訪れる人を歓迎する方言が聞こえてくるという暖かい作品です。
この日は建築もいくつか見ました。高柳村の隈研吾氏のかやぶきの家の改装、原広氏の十日町の地域センター、内藤廣氏十日町の図書館など。僕は内藤さんの図書館に感銘を受けました。いつものようにひとつの構造システムで全空間を包み込み、図書館が開放的に見通しよく、住民に開かれた雰囲気が感じられました。照明は少し暗く、思索の空間を暗示し、書架だけが明るめに照らされている照明計画が気に入りました。特に地階と1階を結ぶ吹抜空間の、スロープの配置とそのスロープの折り返し点レベルでの書架の配置の巧みさは心地よいものでした。
この旅行の最後に立ち寄ったのが「モミガラパーク」と「みらい」。「モミガラパーク」は地元で取れたモミガラを封じ込めたFRP製のレンガを門型に構築したもので、モミガラを封じ込めたFRPが大地から生まれたものと人為意的な行為が融合していて素材としての良さを出していました。ただスケールは小さくむしろ屋内に置いた方がベターかと感じました。「みらい」は人形をコンクリート打ち放しで組上げた良品。
トリエンナーレですから3年に1度の祭りですが、展示自体は通年見られるので、あと何度か来てほかの作品も見てみたいと思います。今度はかみさんと一緒に来ようと思います。因みにうちの娘が今日から、2006年に続いて2度目の見学に出かけます。
画像は上から「棚田」、「まつだい住民博物館」、「十日町図書館」、「モミガラパーク」、「みらい」
アトリエラビリンス建築環境設計

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